第1話「菜花」

『うる星』『めぞん』は初見でも昭和の作品だと分かるだろうし、『らんま』『犬夜叉』『RINNE』も同様に平成の作品だと分かるでしょう。『MAO』が令和らしい作品となることを期待しています。

サンデー表紙

「なにかとなにかが混合した存在。あっちとこっちの選択」だろうと予想してましたが、それが少女側だったのはちょっと意外でした。瞬間的に現代に戻れる設定らしいので、両方の世界が舞台になるでしょう。いろいろ楽しみです。

作品世界のモデル

カラーページの建物は、おそらく浅草の凌雲閣です。

浅草の凌雲閣

浅草凌雲閣は、明治23年(1890年)に建てられ、大正12年(1923年)の関東大震災で倒れました。摩緒のお供の服装(巻ゲーテルなど)は日露戦争(1904年)以降に普及したものなので、作品世界は1910年前後がモデルになってると考えられます。

五行商店街のモデル

となると、作中の五行商店街のモデルも浅草の商店街である可能性が出てきます。浅草の商店街であれば大正時代からあったとしても何も不思議ではありません。画像検索するに、五行商店街の天井と新仲見世商店街の天井がよく似てますが、あくまで可能性のひとつにすぎません。

インバネスコート(二重廻し)

摩緒のインバネスコート

余談ですが、摩緒が着てるのはインバネスコート。コート部とケープ部の二重構造になってます。近代日本ではインバネスを和装用に改良したトンビコートの方が一般的でした。

実は、インバネスコートもトンビコートも日本刀も革トランクも所有してます。(最初に言っておく。やりません)。

その他

スムージーが妖の力を封じてるのか否かが知りたいかな(魚住さんは人間?祖父は何を知っている?)。カラーページの「おばけ…?」が女妖っぽいですね。壺の中には何がいるのか。

ARAI Satoshi ( arai@luminet.jp / the_arai@yahoo.co.jp)