菜花も猫鬼に呪われた存在であると考えた摩緒は、菜花しか通れない結界が猫鬼に関係しているのではないかと考える。摩緒から毒消しを受け取り現代に戻った菜花は、あっちとこっちとで時間の流れが一定でないことを知る。菜花は白羽(級友)の助けを借りで陥没事故(2011年)について調査を始める。
破軍星とは北斗七星の柄先の星 (おおぐま座η)です。
摩緒が所持してる「破軍星の太刀」は、太刀(刃を下にして腰に佩く)を打刀(刃を上にして腰に差す)に拵えなおしたものでしょう。
野盗の描写は大正時代の野盗よりもずっと古いデザインです。もし野盗に刀が盗まれたのが大正時代でないならば、摩緒は猫鬼と闘った後に正気でいた時代があったことになります。
あっちとこっちとで時間の流れが一定ではないと明らかになりました。一定でなくとも捻じれてさえいなければ致命的なタイムパラドックスは生じにくいです。
ところで、2011年9月1日の正午頃というキーワードが出てきました。もしかしたら菜花(小学生)が陥没事故で跳んだ先は、大正4年(1915年)ではなく、関東大震災で浅草が焼失した大正12年(1923年)9月1日かも知れません。もしそれが正しいのであれば、あっちとこっちとで時間の流れが捻じれていることになります。これによって例えば菜花(小学生)を襲った猫鬼は菜花(中学生)に封じられている猫鬼である可能性などが生じます。
必要以上に怒らなかった祖父は何かを知ってるのでしょう。
物語における因果律は時間順ではなく話順頁順に上書きされます。今後の展開を注意深く見守っていきたいと思います。
猫鬼の力が顕在化すると瞳の色が赤くなる?
高橋留美子先生の苦手なもののひとつが地震です。なにゆえに関東大震災ネタに挑もうとしたのやら?