第14話「結界の守人」

第14話「結界の守人」

あらすじ

猫鬼の結界の守人である蚤の妖たちはずっと摩緒を待っていた。妖たちに大量の血を吸われた摩緒は、大正時代にやってきた菜花に助けられる。関東大震災のことを言い出せない菜花は、摩緒の体が既に限界に近いことを知らされる。

猫には蚤が付きものです。冥加じじい(『犬夜叉』)や蚤の家族(『うる星』)のデザインとは大きく異なり、かなり不気味です。

結界5W1H

まず修道女らが摩緒の名前を知ってたことと猫鬼と同じセリフを用いてることから、彼女らは猫鬼に関係ある存在であると言えます。おそらくは摩緒の推測通り「結界の守人」なのでしょう。「ズット」と言ってるので、猫鬼は何らかの理由により長期間この結界から外に出れない状態なのかも知れません。

5W1H

青いパンツは似合わない

この構図は見たことがあります。それはそうと、スムージーを摂取していない菜花の鼻血や経血も猛毒であるはずですが、少年誌ですのでそのあたりはそれなりに。

青いパンツは似合わない

ゲインロス効果

菜花の驚きっぷりがコメディです。ゲインロス効果で摩緒を過剰に高く評価する展開が予想されます。白羽くんの方が良い彼氏になると思うのですが、妖であることを自覚した菜花はもう普通の人間と恋愛できないかも知れません。

必要以上に

限界に近い体

既に限界が近い摩緒の体を猫鬼が欲する理由も謎です。猫鬼が摩緒の体を乗っ取ったとしても、限界に達した摩緒の体からまだ若い菜花の体に乗り移ろうとするかも知れません。

現時点で残る大きな謎

大正時代の五行地区が半透明である理由。

摩緒の血よりも菜花の血の方が強力である理由。

祖父は何を知っているのか。スムージーとは。

そろそろ猫鬼が登場か

教祖篇の完結(第11話)が1923年5月20日(月)以降であり、第12話で乙弥が「菜花さん帰ってきませんね。もう10日も」と言ってるので、この話(第14話)におけるカレンダーは大正12年6月初旬と推定されます。物語のクライマックスであろう関東大震災(大正12年9月1日)まで3か月しかないので、シナリオ構成の都合でそろそろ猫鬼を登場させるべき時期でしょう。今回は本当に猫鬼あるいはその痕跡が結界の中にあると考えて良いと思います。それは菜花の中に未来の猫鬼がいる仮説と矛盾しません。

ARAI Satoshi ( arai@luminet.jp / the_arai@yahoo.co.jp)