第15話「囮」

第15話「囮」

あらすじ

ノミの妖らに医院を囲まれた摩緒は自分の血を付けた菜花に囮になって妖らを教会に誘導するよう命じる。猫目となって運動能力が向上した菜花は、ノミの妖が五行地区周辺の人にも襲い掛かって血を吸う吸血魔であると思い出す。夕方、猫鬼がいるであろう教会に摩緒は辿り着く。

追ってるのは誰の血?

ノミの妖たちは猫鬼に呪われてる菜花の血も追うはずですので、わざわざ摩緒の血を菜花に付けなくとも良かったのではないかと思います。この時点で摩緒は、そのことを失念していたのでしょう。シナリオ的には何らかのミスリードかな。

摩緒の血

ところで、診療所の結界は菜花(妖)が通れていいのだろうか?

郷土資料誌の記述

郷土史の「要石」や「吸血魔」は今回の話の伏線になってました。もし今後も『MAO』が長く連載されるのであれば、今後のシナリオの伏線となる情報も郷土史に数多く見つかってたはずです。つまり『MAO』という作品は確率的にそれほど長く続くものではないということになります。もっとも、「作者の人そこまで考えてないと思うよ」かも知れませんが。

作者の人そこまで考えてないと思うよ

菜花を待ってなかった理由

ノミの妖たちは猫鬼の意思に従って摩緒を待っていました。ノミの妖たちが菜花を知らなかった理由を考えるに、地下にいるであろう猫鬼にとっては菜花はまだ存在していないということでしょうか。

展開予想

個人的には「猫鬼は未来人菜花の存在を知り、大震災のときに菜花(小学生)を未来から召喚し体を乗っ取るがスムージーのような毒で封じられ未来へと追放された」と推測してるので、いつかどこかで新旧の猫鬼が相まみえるのではないかと予想しています。

感想

実はこの「囮」という話の存在意義がよく分かりません。しかし1話分を掛ける理由がどこかにあるのだろうと思います。よって、なにか重要なことを見落としているのではないかとも思ってます。

ARAI Satoshi ( arai@luminet.jp / the_arai@yahoo.co.jp)