第23話「魚住さん」

第23話「魚住さん」

あらすじ

守護の式神である魚住が菜花に語ったのは、菜花が猫鬼の血を浴びたこと、猫鬼がどこかに去ったこと、祖父が奇跡的に元気になったこと、そして菜花の妖力を封じてきたことなど。祖父を疑った菜花ですが、護り石が反応しない祖父に抱きしめれて安堵する。

大正時代では摩緒が猫鬼の言葉の意味を考えてた。貂子から帝都の火の首の話を聞くと、摩緒は平安時代の兄弟子たちのことを思い出す。

浅草で興行していた見世物小屋の一座を辞めた火の首使いが猫鬼に対して不満を抱いてた。

祖父に残されたもの

このとき祖父は自分の息子(菜花パパ)または娘(菜花ママ)を亡くしてます。同居する他の家族はいないので、おそらく菜花が唯一の親族となったのでしょう。さぞかし無念であったと思いますが、もし既に猫鬼によって菜花を守るようにマインドコントロールされてたのであれば、あまり悲しんでなかったかも知れません。

祖父

このシーンは魚住さんの回想なので、後ろに見えるのは魚住さんで間違いないでしょう。

猫鬼はどこに去った?

2011年(平成23年)に戻ってきてすぐに猫鬼(頭)がどこかに去っていったとしても、菜花(小学生)が病院に搬送されたときには、魚住さんに気が付かれることなく菜花のすぐ近くにいたと考えられます。さもなければ、菜花の家庭事情や祖父の状態を知ることができないからです。そもそも心肺停止した菜花の寿命をつなげたのも猫鬼かも知れません。

どこかへ去り

そして猫鬼はどこに行った?

それではその後に猫鬼はどこへ行ったのでしょうか?

まず、結界の門を再びくぐって大正時代に戻ったあるいは他の時代に行った可能性があります。しかし、猫鬼(体)と融合している摩緒よりも強く呪われた状態にある菜花(中学生)が単に猫鬼の血を浴びて生き残っただけであるわけもないので、いつかその後に猫鬼は菜花を強く呪ったはずです。よって、猫鬼が大正時代に戻ったあるいは他の時代に行った可能性は低いでしょう。

2011年に猫鬼が留まったのであればどこかに潜伏していたことになります。現時点までの描写でありえそうな場所は、かつて要石があった場所(結界)、陥没事故があった場所(結界)、祖父の体、そして菜花の体あたりでしょうか。

個人的には、退院後のかなり早い段階で菜花の体内に潜伏した可能性が高いと推測しています。その時期はおそらく菜花の記憶が欠落している期間で、猫鬼は菜花のふりをしていたか、あるいは自分と菜花の生命を維持する為に力を使い果たして休眠していたのでしょう(そして魚住さんのスムージーでそのまま封じられたと)。

護り石の特性

護り石が反応しなかったことで猫鬼が祖父の体にいるという可能性は否定されたように見えますが、よくよく考えてみると猫鬼は器としての菜花を守ろうとする立場であり、そもそも猫鬼は誰かに騙された側であって邪なものではなかったという可能性もわずかに残ってます。猫鬼(体)と融合してる摩緒に対しても護り石が反応しないのと同様です。

火の首使い

モノクロページではありますが、新キャラである火の首使いの髪も摩緒同様に白黒であるように見えます。もしこれが猫鬼に呪われたものであるなら、この火の首使いは少なくとも数百年前から居たことになります。なぜなら猫鬼はつい最近まで要石の下にいたからです。摩緒の兄弟子である可能性もあります。

火の首使い

言葉使いは女性っぽいですが、たぶん男性または貧乳。

ARAI Satoshi ( arai@luminet.jp / the_arai@yahoo.co.jp)