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グッズについて

 意外に思うかも知れないが、今の私はそれほどキャラクターグッズを所有していない。
 十年ほど前に、自分にとってグッズとは何かを考えたんです。そして、グッズは押入れに死蔵されるよりもそれを好きな人によって使われるべきだ、将来のルーミック資料館は他のコレクター諸君に任せればいい、金で買えるものにはあまり興味は無い、との結論に至ったわけです。

 よほど気に入ったもの、イベントに関連するもの、思い出に関連するもの、実用に供するものなどを残してほとんどを、他人に只同然で譲ったり、チャリティオークションに出したりしました。「はい、これを君にあげるよ。これは君が持っていたほうがふさわしいようだ。ただし、君がファンをやめるときは戻してくれ。そのときのもっともふさわしい人に渡したいからね」。「お礼はいいよ。押し付けているようなもんだし…いや本当に押し付けているからな」。結局、最盛期の2割程度しか残っていないんじゃないかな。
 それにしても、こうしてインターネットなどで若いファンと会う機会がこんなにあるとあらかじめ分かっていたなら、もう少しとっておくべきだったな。

 本当に大切なグッズのうちいくつかは、証券類などと共に貸金庫に預けている。もちろん、大切なものが必ずしも高価なものとは限らない。金庫室の中で、流石にアニメグッズを入れている人は私だけだろうなと一人で悦に入る。ふっふっふ、銀行員も私が何を入れているか知るまいに。思い出が詰まったグッズ、そんなグッズは大切にしたいものだ。