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『機動新撰組 萌えよ剣』 19991209

 12月10日発売の『ファミ通(575号)』251頁によれば「アスキーから、広井王子が総監督として指揮をとる『機動新撰組 萌えよ剣』というゲームが登場。キャラクターデザインは『らんま1/2』『うる星やつら』でおなじみの高橋留美子が担当。機種はプレイステーションです」とのこと。

 きっとこのゲームの略称は『萌え剣』となるだろう(笑)。

 ときどき考えることだが、こういうゲームも「高橋留美子作品(ルーミック)」の範疇に含めてよいものか否か?。もちろんキャラクターデザインに対して愛好している分には、ルーミックとして扱って間違いない。しかし、その世界観やシナリオに対する愛好は果たしてルーミックへの愛好といえるのだろうか?。
 ここで、ルーミックのアニメオリジナルストーリーを考えてみよう。「ビューティフルドリーマー」などが例としてちょうどいい。しばしば「BDは『うる星』のワールドとキャラを借用した押井守作品である」とも言われ、BDを『うる星』に含めない主義のファンも存在する。それでも、BDに占める高橋留美子創作部分(ワールドやキャラ)が「従」ではなく「主」であるので、BDは『うる星』に含まれているのが一般的だ。
 しかるに、『機動新撰組 萌えよ剣』では明らかに高橋留美子創作部分は「従」であろうので、このゲームをルーミックに含める人と含めない人とに分かれるに違いない。もしも『機動新撰組 萌えよ剣』が『犬夜叉』よりもブレイクしたならば、そこでちょっとした論争が起こるかも知れない(笑)。あちこちにゲームのファンサイトもできることだろう。人気次第ではMLもできたりして…。
 キャラデザの件は、ルーミックファン全体にとって悪い話ではない。それを機会にルーミックの他の作品に興味を持つ者の出現が大いに期待できるからだ。

 「従」の事例として金春智子「春菜事件簿」や小高宏子「ぼくと桜のアブナイ関係」などがある。