時代と経験値 20000510

若いファン「昔のファンたちはすごいです。でも、僕は昔の話にはついていけません」。

君たち(若いファン)のほとんどは、『うる星』や『めぞん』が週刊誌連載あるいは本放送されていた1980年代の話についてくるのが難しいだろう。確かに無理の無いことだ。しかし、作品自体の話についていけないというのは、時代の差によるものではないはずだ。なぜならば、現在、文庫本や古本やビデオやLDなどで観ることができる『うる星』や『めぞん』は、我々が1980年代に観ていたものと全く同じものだからだ。そして、それらの入手は非常に容易なものとなってきている。

もし作品の話についてこれないというのであれば、それは単に経験値の差によるものだ。

十数年前のファンたちをすごいと言っている君たちも、十数年後にはそう言われる立場になるかも知れない。もし君が『犬夜叉』ファンであるならば、そしてずっとファンを続けるつもりならば、十数年後の『犬夜叉』ファンからどのように見られるのかを想像してみるがいい。

君たちが、今、やれることはいっぱいあると思う。

『犬夜叉』は週刊少年サンデーに連載されている。サンデーの値段、『犬夜叉』の掲載順位、印刷紙の色、『犬夜叉』扉絵のアオリ文句や柱文、最終頁の高橋留美子先生の台詞、などなどを記録し編集し発表することもできるだろう。この秋からはアニメも放映されることになっている。本放送リアルタイムならではの活動もあるはずだ。時事に関する話題だって簡単に調べることができるだろう。

まぁ、頑張りたまえ。