やおい予想 20001126

さて、私は「いかなるファン活動も、社会に迷惑をかけない限り、基本的に許容されるべきだ」という思想を持っている。この立場において、やおい同人誌活動を(面妖同人誌活動と同列に)ファン活動の一種として認識している。もちろん、全てのやおい同人誌活動に問題があるとは考えていない。

この文書では、『犬夜叉』系やおい同人誌について述べる。

シナリオ

もともと女性ファン比率が高い『犬夜叉』は、アニメ放映と共に更にブレイクする。多くの女性ファンたちが、ルーミックのフィールドに参入してくる。その中には、いわゆるやおい同人誌に携わっている者も少なくない。『犬夜叉』のキャラクターたちは、彼女らにとって性的魅力にあふれているのだ。

彼女らは、自分たちのファン活動として、やおい同人誌を制作し、それを頒布する。頒布の場はコミックマーケットのような大規模同人誌即売会に限らない。

既存のルーミック系の即売会(呪展やるみけっとなど)でそれらの同人誌を頒布できないことを彼女らは知るだろう。彼女らの中には既に他の作品で即売会を開催した経験を持った者もいて、自分たちで同人誌即売会を開催する。もちろん、非やおいの参加もOKだ!。

問題となり得ること

やおい同人誌即売会の抱えている問題が、ルーミックのフィールドにも発生し得る(それほど深刻な問題ではないけれど…)。

例えば、年少のファンがそれらによって悪影響を受ける可能性だ。新たに開催されたばかりの同人誌即売会が「年少ファンを保護あるいは教育する文化」を伴なっているとは思えない。また、問題を伴う著作物利用は、著作権者らによるファン全体への黙認状態を消滅させるリスクを伴っている。

もちろん、『うる星』や『めぞん』の時代にもそのような男性向け面妖同人誌は少なからず存在していたが、『犬夜叉』がより低年齢想向けの作品であること同人誌入手が一般化していることにより、問題の発生頻度はより高くなっている。

有効な予防措置

「それらの問題が起こらないよう期待する」と言うだけは非常に簡単だ。ダチョウのように「見えないものは存在しない」と目をそむけることも、何の予防効果を持つものではない。そして、子供が性的コンテンツに触れる機会はいくらでもあるからといって、ファン活動においてそれを抑制しないというのも無責任な話だ。

とはいえ、我々にできることはそれほど多くない。最も有効な対策としては、既存の即売会が彼女らを吸収し制御下におくというものである(「呪展」や「るみけっと」や「RAB」のスタッフにその義務は無いが…)。もちろん、「るみくる」が即売会を開催するのも一案だ(笑)。

他にできそうなことは、常に即売会専門雑誌やネットで情報を集め、彼女たちを交えながら現実的なコモンセンスを形成していくことだろう。

その為には、やおいというものを一概に「有害」だと決め付けることなく、どの部分が誰にとってどのように有害なのかを論じる必要があるだろう。

新井さとしは諸君からの情報提供を歓迎する!

はたして

少女たちの間に「15歳になったから、これを読んでもいいよ。おめでとう」というような文化は根付くだろうか?。

20001229追記

かめれおんさんが[http://www9.pos.to/~chameleon/column/05.html]で、この新井語録を引用している。私が苦情を言ったとされているが、実際は単に「引用するなら出典元も明記せい(笑)」とメールしただけだったりする(苦笑)。