摩緒にしか使えないはずの刀を使って菜花が蜘蛛女を倒したことで、菜花の正体について摩緒はある可能性を認識します。
蜘蛛女(仮称…絡新婦)を倒すのが摩緒ではなく菜花だったのは予想通りです。首を集める理由も判明しましたが、やはり「繁殖」「精」がメタファーになってます。怪奇物語ではエログロ要素が良い味付けになります。
摩緒の立場では現時点で以下の情報が得られてます。
以上より、摩緒は「摩緒を乗っ取った猫鬼はいまや菜花の中に封じられているのかも」と推測することができます。もちろん、描写されてない蟲毒やタイムパラドックスなどで複数の猫鬼が同時に存在する可能性もありますが、現時点でそれは考えないでよいでしょう。
最終頁のハシラに「はじめての出来事」とあります。つまり、摩緒は猫鬼に呪われた他人を見たことがないのです。これは「大正4年に摩緒から菜花に猫鬼が乗り移った」の傍証になります。
サンデー次号予告では「猫鬼と遭遇した可能性のある菜花に摩緒は興味が湧き」とありますが、摩緒には「菜花は猫鬼に呪われた人間」ではなく「菜花の中に猫鬼が封じられている」と確信してほしいです。導入部のクライマックスです。さもなければ、盛り上がりに欠けてしまいます。
「なぜ摩緒は猫鬼を追ってるのか?」にもよりますが、菜花に封じられた猫鬼を追い出す方法を探しつつ、さまざまな怪奇事件を解決していくでしょう。菜花はスムージーを補給する為にときどき現代に戻る必要があるでしょう。
第5話には関係ありませんが、大正12年@浅草の空撮動画を見つけました。
大正12年に上空から撮影 三/三 (1分10秒〜2分3秒)
区画やビルを見るに、私たちがイメージしてるよりもずっと発展してるのではないでしょうか。
しかし、関東大震災(大正12年9月1日)で浅草区の約96%が焼失しました。多くの住民が倒壊や燃焼や火災旋風で犠牲になりました。中学3年生である黄葉菜花は、地域の歴史として大正12年(1923年)の関東大震災を知ってるべきだと思います。