陥没事故を調べてくれた白羽くんの好意を菜花は知る。あっちでは摩緒が診療所を開業し情報収集。誰も大火を知りません。そして、摩緒と菜花は猫鬼同様に寿命を操るという霊能者・鐘呼について貂子から噂を聞きます。
トレイが1枚なので白羽くんのおごりかな。ちゃんとポテトが減ってます。ノートパソコンを使う人がポテトを素手で食べることはあまりないので、菜花が食べてると思われます。ポテトの横にあったのはアップルパイかな。
レスキュー隊のグローブが溶けたのは妖の血によるものでしょう。その後に菜花の治療が行われたはずなので、妖の血は医療用ラテックスには浸透しないのかも知れません。
Twitterを検索したら「レスキュー隊 グローブ since:2011-09-01 until:2011-09-01の検索結果はありません」とのことでした。
菜花や級友らが「シャッター街」と呼んでる五行商店街ですが、彼女らが子供の頃には既にシャッター街と呼ばれていたに違いありません。子供の頃に呼んでた名称はそう簡単に変わらないのです。
まずは陥没事故のとき、つまり菜花(7歳)の立場から見る時系列です。
幼い菜花が行った先はおそらく1923年9月1日(土)昼過ぎ(浅草の大火)だろうと思いますが、いまのところその確証はありません。また、あっちの世界からすぐに戻ってきたという確証もありません。化け物に襲われてから数日が経過した後に記憶を消されて戻ってきた可能性もあるということです。
続いて、菜花(中学生)の立場から見る時系列です。
祖父の「一週間もどこに」に初日(5月8日)を含めるなら、1923年5月14日(火)夜にこっち戻ってきて2019年5月16日(木)夕方にあっちに行ったことになります。しかし中学生である菜花は翌日の学校を考慮して金曜日に出発するであろうので、やはり初日は含めないカウントだろうと思います。
(20190731追記)木曜日だったと思われる。第12話の考察を参照のこと。
これまでの描写によれば、猫鬼の呪いを受けた後に(あるいは猫鬼に乗っ取られた後に)に記憶を失う設定のようです。呪われた直後あるいは乗っ取られた直後に記憶を失うのか否かまでは分かりません。
しかし、もし時間移動のときに記憶がなくなる設定であれば(あるいはどこかで過ごした時間を忘れるのであれば)摩緒もまた時間を旅した者かも知れません。
白羽くんがいうところの「精神的に強い」というのは、事故のこともその後のことも記憶にないからだろうと思います。下手すると、祖父に引き取られた頃のことも菜花の記憶にないかも知れません。
作中の町名と苗字から五行説の影響がうかがえます。五行説における色対応は以下の通りです。
五行説における土と金の関係は土生金(相生)です。土を掘ることで金属を得ることができるという意味です。これを黄葉(土)と白羽(金)の関係に当てはめると、黄葉を調べることで白羽の存在意義が生まれるとなりますか。あまりピンときませんが、五行説は今後に登場するキャラクターらの人間関係のヒントになるだろうと思います。きっと摩緒の苗字にも色が入っていることでしょう。
もし摩緒の苗字が「朱または赤(火)」なら、菜花(土)との関係は木生火(木は燃えて火を生む)になります。菜花が摩緒をサポートするという暗示になります。呪われた二人が協力し猫鬼を滅ぼす展開になるでしょう。
もし摩緒の苗字が「玄または黒(水)」なら、菜花(土)との関係は土剋水(土は水を堰き止め濁す)です。菜花が摩緒を滅ぼす暗示になります。菜花に封じられている猫鬼と摩緒が相打ちし、菜花が遺される展開になるでしょう。
もし摩緒の苗字が「緑または青(木)」なら、菜花(土)との関係は木剋土(木は土地を痩せさせる)になります。摩緒が菜花を滅ぼす暗示になります。これは菜花が猫鬼であるという悲劇的な展開になるでしょう。
個人的には、読者が納得できる悲劇になるような気がします。それがシンの意味。人魚シリーズのような後味でしょうか。
ちなみに大正時代における湧太は約400歳。