陰陽師の秘伝書を食べて寿命を操る術を会得した猫鬼が摩緒を呪われたのは900年以上前(平安時代)のこと。摩緒たちは寿命を操る術を知ってるらしい鍾呼の調査に乗り出す。女学生に扮して潜入した菜花は、何かにおびえる少女(依子?)を見る。摩緒と乙弥による調査で道場主(依子の父)は確かに誰かに呪い殺されたと判明。しかし、疑われている鍾呼は皆を救いたいと考えている。
「大きな炎と逃げ惑う人々…夥しい屍」とは、菜花の記憶にある大火災のことでしょうか。黄葉菜花が五行説の「黄(土)」にあたるならば、鍾呼のいう「災いの星…五黄土星」とは黄葉菜花のことでしょう。
鍾呼が本物の霊能力者であり「(大火災から)皆を救わなければならない」と考えているのであれば、鍾呼は「災いの星」を消し去る為に菜花の寿命を操ろうとするでしょう。
最前列で何かに怯えている少女は第7話で登場した依子(道場主の娘)と思われます。自分を連れ戻しに来た父が死んだ責任を感じてるだけでなく、それ以外の何かを知ってるかのように見えます。呪いの人形を埋めたのは、誰かに騙された依子かも知れません。
作中の描写を見る限り、鍾呼は寿命を操れるわけではないようです。せいぜい人を呪い殺すぐらいかと。よって、鍾呼は猫鬼から術を学んだわけではないということになります。
不治の病の子供の回復も、菜花が感じてるようになんらかの演出だろうと思います。きっと、焚かれたお香にも何かの効果があるのでしょう。