巨大な男は藻久不(もくず)。屋敷の下働きであり陰陽師になりたがってた藻久不は「灰丸を猫鬼にしたのはこの藻久不」という。藻久不は百火と摩緒を体内に取り込み、京へ連れていこうとする。
猫鬼とひとつになった摩緒が知ってるはずの泰山府君の秘法を教えてくださいと藻久不が言う理由は、自分が秘法を知りたいが為というよりもむしろ藻久不が考えるところの正統な後継者に修めさせる為であるようです。つまり、五色堂の5人のうちの1人が藻久不の現在の主ということです。
紗那も後継者候補の1人であると考えてますが、灰丸を猫鬼にした蟲毒の術を藻久不に教えたのは紗那ではないでしょう。おそらくは摩緒と猫鬼が戦うように仕向けた兄弟子の1人であり、現在の藻久不の主です。藻久不は「京にお連れする」とも言ってるので、その主は京都を離れられない何らかの事情を持っているようです。
このまま摩緒たちが京都に連れていかれると藻久不の主と対峙することになりしばらく菜花の出番がなくなります(この話でも扉絵だけでしたし)。新たなヒロインが登場するのでない限りそれはないだろうので、なんらかの手段で藻久不から脱出するものと予想しています。
最終頁のハシラでもこう書いてますし。