蟲毒の壺を作る乙弥。菜花の血の妖力に考える摩緒。
猫鬼(頭)は摩緒に与え続けることについて菜花に警告するが、菜花が忘れていった護り石の挙動で菜花を心配してやってきた魚住によって追い払われる。
摩緒と百火の元に華紋が来訪する。
最強の蟲毒ともいわれる猫鬼ですが、ただの猫である灰丸がそう簡単になれるようなものでもありません。おそらくは既に妖として…おそらく蟲毒として…ある程度に成長しており、それを藻久不が攫って完成させたのでしょう。灰丸が慣れている紗那によるものだと考えられます。
以前にも書きましたが、「摩緒と融合した体をとり戻さない限り」はミスリードだと考えられます。さもなければ大震災の日に菜花(小学生)を追いかける理由がなくなりますし、菜花が摩緒よりも強力に呪われてる理由を説明できなくなります。それを前提に「菜花の中に猫鬼(頭)が隠れている」という仮説を立ててます。
さて、この話において猫鬼は「みつ…けた…」と言いつつ「摩緒に与え続ければ」とも言ってます。つまり、この猫鬼は「摩緒に血を与え続けた菜花がどうなったか?」を知ってるということです(ただし「血」とは明言してません)。
考えられる仮説としては「現代の菜花の中にいる猫鬼が大正時代で菜花から分離し、現代の菜花に警告を与える為に100年ほど待っていた。つまり菜花の中にいる猫鬼よりも未来の猫鬼である」が考えられます。もっとも寿命を操る猫鬼ですので、菜花が死んだとしても生き返らせることはできたでしょう。
他の仮説としては「この話の猫鬼は菜花の中にいる猫鬼が見せた幻」とか「菜花は陥没事故のあった日よりも前に既に呪われていた」などが考えられますが、それらは否定材料も少なくないのでまたいずれ稿を改めて。
摩緒の意図に反して、「摩緒・百火・華紋」対「不知火・妹」が当面の対立として見えてきました。不知火の妹にはヤンデレっぽい雰囲気があります。華紋はもしかしたら中立に戻るかも知れません。真砂や鎖那についてはまだ分かりません。そして、作中に描写はありませんが、百火は五色堂に呼ばれるほどの実力者であるに違いありません。たぶん。