世代間や性別間などに見られる問題の多くは両者に反省すべき点があるものだが、この問題ばかりは現在において不潔な側に反省すべき点があると言ってもいい。少女「 ねぇ、どうしてオタク(特に男)は臭いの?」
新井「 オタク全てが臭いわけではないと思ふが…」。
伝統的なオタクの感覚では、重要なのは外見ではなく中身(作品に対する知識など)であるとの考えが主流であった。オタクたちが屋内に密集して集まる場所(即売会など)は、実に蒸し暑つ苦しい場所であった。それでも、参加者ほとんどがそれを意に介しなかったので問題になることは少なかった。ところが、ファンの構成比率の変化で女性が多数派となった現代では、外見も(場合によっては外見が)重要とされ、不潔な参加者が敬遠されるようになってきた。もちろん、不潔さによる臭いではなく体質や体調による臭いがあることを忘れてはならない。
現代では、中身が評価される以前に、外見が悪ければ評価の対象にすらならないということだろう。別に外見が良くなければいけないというのではない。まだ中身が評価されていない段階においては、不快感を与えない程度の外見(清潔さなどを含む)が必要になってきただけの話である。
ところで、見た目が良いと体臭は気にならないという意見がある。これは外見をよくする過程で清潔になるからではないだろうか?。それとも、外見が良ければ臭いを気にしないということだろうか?。