ルーミック作品史的な観点で考えれば、裸体描写が増えてきたように思う。週刊少年サンデーの性器描写の基準もずいぶんと変容したものだ。もちろん、裸体の妖艶性よりもむしろ芸術性が重視された描画であることに異論はないだろう。しかし、小中学生にとってはいくらか刺激的であるかもしれない。
『人魚シリーズ』のように生命をテーマとする作品においては、エロスの描写は不可欠であることも少なくない。また、『らんま』のように主人公の性変化が重要な要素である作品においても、その描写は欠かすことができない。『犬夜叉』のように民俗や宗教などの要素を多分に含んだものも、それなりに描写される。
海外へ翻訳されるときはそれなりに苦労することだろう。