かってツクダホビーから発売されたシミュレーションボードゲーム『友引町買い食いウォーズ』は友引高校の生徒と教師との間の「買い食い大戦争」をよく描写していたが、プレイアビリティは必ずしも良好なものとは言えなかった。特に、キャラクターの体力管理の作業がプレイアビリティを大きく損なっていた。
『うる星』ファン(ボードゲーム初心者)らが集ったときに気軽に遊べるものが欲しい。その為に、『友引町買い食いウォーズ』セットのコンポーネント(地図やキャラクターカード)を流用した上で、ルールを新しく作り直した。
SLG『友引町買い食いウォーズ』(ツクダホビー)から以下のコンポーネントを流用します。
チーム(人数) | 体力 | 回避 | 格闘 | 金銭 |
---|---|---|---|---|
男子生徒(11) | 95 | 47 | 53 | 800 |
女子生徒(7) | 47 | 30 | 35 | 840 |
生活指導部(6) | 49 | 24 | 30 | 480+α |
高校教師(11) | 95 | 40 | 59 | 5500 |
生活指導部チーム、女子生徒チーム、教師チーム、男子生徒チームの順に手番が回ります。生徒側は「買い食い」で、教師側は「指導」で勝利ポイントを得ることができます。影の生活指導部は、ゲーム開始時には教師側として参加しますが、いつでも生徒側に寝返ることが出来ます。
あらかじめ決めておいた時刻になるか、いずれかのチームが規定の勝利ポイントを得たら、ゲーム終了です。
各キャラクターにつき以下の行動を行うことが出来ます。
イニングの最初に全てのキャラクターは「行動前状態(手持ち)」になります。
それぞれのバスを乗客ごと次の停留所まで移動させます。次に、「友引高校校長」を扱うプレイヤーは、自動車ユニットをそれぞれ12マスまで移動させることができます。なお、教師ユニットとしては登場しませんが運転手は車内に常にいるものとして扱って下さい。
もし全ての指導部員が登場しているならば、このタイミングで指導部プレイヤーは教師側から生徒側に寝返ることができます。
「メガネ」を扱うプレイヤーから時計回りに手番が回ります。各プレイヤーは自分の手番に、パスをするか、自分の扱う行動前キャラクターのうちの任意の1人に 2回の「アクション(行動)」を取らせることができます。「アクション(行動)」の種類には「移動」「買い食い」「取り締まり」などがあります。この2アクションを終えたキャラクターは「行動済状態(場置き)」になります。
全てのプレイヤーが連続してパスをするか、全てのキャラクターが「行動済状態(場置き)」になったら、そのイニングは終了です。
30イニングが経過するまで、上記のイニングを繰り返します。
勝利ポイントが大きい側が勝利となります。
「移動」
各キャラクターは徒歩移動力4を持ちます。基本的に1移動力で1エリアを移動することができますが、路地通過と友引高校塀越では追加1の移動力が必要です。乗り物から降りる場合には特に追加移動力がかかることはありません。降りてそのまま通常の移動を行うことができます。
移動終了時にバスのいるエリアにいる場合には乗車するか否かを決定して下さい。乗車の場合はバスの上に、乗車しない場合には下にキャラクターユニットをおいて下さい。また、教師側キャラクターが移動終了時に自動車のいるエリアにいる場合も同様です。自動車の定員は3人までです(運転手は別にいると考えて下さい)。
生徒側キャラクターは、隠蔽されていない未行動状態の教師キャラクター(指導部は含まれない)がいるエリアに入ることはできません。
もし生徒が徒歩移動中に、隠蔽中の生活指導部員がいるエリアに進入した場合。その生活指導部員は登場して罠を発動させることができます。罠が発動するとそのエリアにいたすべての生徒側キャラクターは強制的に行動済み状態になります。
「買い食い」
店内で、注文、調理、及び飲食が行われます。2d6して店ごとに設定されたウェイト値以上の目が出れば食べ終わり、つまり買い食いに成功したことになり、生徒側は店ごとに設定された勝利ポイントを獲得することができます。もちろん、同じ店でこのアクションを繰り返すこと(つまり調理待ち又は追加注文)もできます。
「取り締まり」
教師側キャラクターは、同じエリア内にいる任意の生徒全員に注意することができます。注意された生徒を扱うプレイヤーは注意に従ってあるいは逃げて店外に1マス移動するか、注意に抵抗するかをそれぞれ決めることができます。教師チームは、店外退去した生徒1人につき1ポイントの勝利ポイントを得ることが出来ます。
もし店外のエリアに未行動の教師側キャラクターが待ちうけていた場合には補導されたとみなし、生徒キャラは強制的に行動済み状態になり、友引高校敷地に戻されます。教師チームは、補導された生徒1人につき1ポイントの勝利ポイントを追加で得ることが出来ます。
注意に対して抵抗する生徒が店内に残っている場合には、力づくでの取り締まりが行われます。店内に残っている全キャラクターが巻き込まれます。「戦闘処理」を参照のこと。
「強制戦闘」
「行動済」の強制をいかに防ぐかがポイントです。
「食うときは散開し、闘うときは集結せよ」