ファンとしての所信表明

「七夕デート」を読んだあの日から私はうる星ファンであり続けました。ですからファン歴はようやく15年(1999年時点)を超えます。今となっては私より長い人もあまり多くありません。多くのファンから見れば私も大先輩に見えるようです。別に長いからって偉いわけでもないんですがね。

様々なファンに出会いました。「私は一生涯ラムちゃんに命を捧げる」と初対面のときに私に宣言したファンもいましたが、数年もしないうちに姿を見せなくなりました。夢はいつか覚めるものであり、私の場合もたまたま生き残っているだけに過ぎません。もし私が不老不死となっても百年後には、例え高橋留美子先生がまだ健在であったとしても、恐らくはファンをやめているでしょう。

もちろん、花が枯れるからといって花が嫌いなわけでもありません。いつかは枯れると知っていても、「命を捧げる」と本気で思っている若いファンを私は気に入っています。同様に、自分も作品を好きでいる間は情熱あふれるファンであり続けたいと思います。いつの日か高橋留美子作品への愛好をやめたとしても、この新井さとしは高橋留美子作品に「ありがとう」と自信を持って言えるでしょう。

Satoshi ARAI ( arai@luminet.jp )