犬の一族 20000123

殺生丸の台詞で気になることがある。第2巻「母の顔」における「一族の恥さらし者が…」という台詞である。殺生丸と犬夜叉とは異母兄弟であるので、この一族が父方を示していると推定できる。しかし、一族とは具体的に誰がいるのだろうか?。第13巻「奈落の正体」における刀々斎の台詞「バカ兄弟の弟の方か」などから、殺生丸と犬夜叉とは2人兄弟であることが推察される。殺生丸や犬夜叉が結婚していたり子供がいたりという描写は今のところ無い。ならば、父方の祖父母や叔父叔母が存在しているのだろうか?

ところで、殺生丸は「四魂の玉」にはほとんど興味を示さずに「鉄砕牙」に強く興味を示していることに注目したい。もし、殺生丸が「父君の妖力」という強さを求めているならば、当然に四魂の玉にも興味を示すはずである。しかるに興味を示していないのは、彼が真に求めているものは、強さなどではなく、「父君の妖力」を受け継いだということそのものだからではなかろうか。言いかえれば「後継者の証」である。もし、そうであるならば、殺生丸は誰に対して「証」を示したいのだろうか?。

もし殺生丸のいう「一族」が広く「犬系の妖怪」を表すとしたならばどうだろう。犬というのはメジャーな動物であり、犬系の妖怪の数もそれなりに多いに違いない。