1996年12月に開始した『犬夜叉』の連載も既に3年目となっている。『犬夜叉』は十分に長編作品であると言えるだろう。ところで、『犬夜叉』には一つの大きなストーリーが存在するとして作品を眺めると、『犬夜叉』は既に収束の段階に入ったように思える。主なキーパーソンは出揃った感じがするし、伏線となりそうな設定(天生牙など)の追加も緩やかなものになっているし、四魂の玉の収集率も十分に高いものとなっているし、奈落や桔梗もクライマックスに向かっているかのような言動をとっている。近いうちに終了が発表されたとしても、きっと冷静にそれを迎えることができるだろう。
ファンが要求で無理な連載延長がなされても、総合的に見れば作品の完成度が下がることになろう。将来に『犬夜叉』を読むであろう世代の為にもそれは避けるべきことだ。