贅沢な酷評 20000204

実写版『めぞん』について。「原作を熟知」しておりかつ「原作に忠実に作るのが当たり前」という価値観を持ったファンが実写版『めぞん』を観れば、酷評が当然として発生します。もしこの価値観を知らない状態で初めて実写版(例えば、ドラマ化、ミュージカル化、演劇化などなど)に触れたならば、抵抗無く「実写版とは、こういうものだ」と受け入れるんじゃないかな。

私の友人(『めぞん』に関する知識はおさらい程度)は、この実写版をそれなりに面白がっておりました。もっとも「一度観れば十分」という評価も同時に下しておりましたが…。少なくとも、日本のファンたちが実写版に対して与えている評価よりはずいぶんとマシなものでした。

こうして考えると、あの実写版『めぞん』を世界で最も酷評している人たちってのは、実は日本のファンたちだったりします(苦笑)。もちろんあの実写版には良い部分も悪い部分もありますが、実写化すらされたことすらない他作品のファンたちから見れば、贅沢な酷評です。実写版『めぞん』は、「無かった方がよかった」ですか、それとも「無いよりはマシ」ですか?。どちらかと聞かれれば、私は後者(笑)。