今日の未明、関西地方で『うる星やつら2ビューティフルドリーマー』が放映された。
1984年の公開当時を思い出す。内容もさることながら、当時のアニメとしては珍しいリアルタッチな背景が妙な現実感を醸し出していた。仮想か現実かというテーマも高校生の私には新鮮だった。
さて、BDはそれなりに複雑に設計された作品であり、一説によれば108個の伏線や謎があるという。もっとも、この私でさえせいぜい数十個ぐらいしか思いつかないのだが…(笑)。その難解さあるいは複雑さゆえに、BDの観客の多くはしばしば考えこんでしまう。
もっとも頻繁に尋ねられる疑問は、コンビニ帰りの車を誰が運転していたか?だ。この話題がなされること、少なくとも十数回は記憶にある。もっとも合理的な仮説は、あたるが途中で合流し、あたるが運転していたとするものである。
しのぶが風鈴に囲まれて路地裏を走るシーンの最後に出てきた男は誰か?というのも頻繁だ。いくつかの可能性がいつも論じられているが、脚本家の言によればあれは窓を通して見学している観客を表しているそうな。
どこからがどこまでが『うる星』世界での現実で、どこからどこまでが夢の中なのかもしばしば見られる質問だ。これは、冬服が現実で夏服が夢の中だという説が多数派のようだ。
BDには、いろいろな謎が織り込まれている。保健室での校長は実は夢邪鬼であるとか、トラックのマネキンは最後にハーレムで使用された(つまり無邪気はその時点であたる用の水槽を構築してた)とか、水の演出のそれぞれがどのような意味を持つとか、直径2kmの理由は何かとか、夢の世界における時間はいつからはじまったのかとか、白い帽子の少女が存在する意味は何か、石像の意味は何かとか、校舎の階数変化はどういうことなのか、などなどなどなど。
まぁ、いろいろと考えてみると面白いだろう。