さて、趣味の世界だからといって、男女の出会いが無いわけでもない。『らんま』や『犬夜叉』の影響でファンの女性比率が増えていることも、その出会いの可能性を高めている。男女が仲良くなること自体は別に悪いことではないし、やがて親しくなることだってあるだろう。実際に、幸せな結婚生活をおくっているカップルだって存在している。
坂本「わかるね?、この場合の親しさ
」。(『めぞん一刻』より)
もちろん、ハッピーエンドになるとは限らない(現実の世界とラヴコメの世界とは異なるのだ)。さまざまな要因によって悲劇的結末になることも少なくない。このような悲劇がインターネットを用いたファン活動において増えている。ネット外の一般社会ではとてもそんなことはやらないであろう愚かな行動による悲劇的結末だ。
ネット内(オフ会も含む)とネット外とを明確に分離させている人は少なくない。ハンドルネームと本名とは別の人格であると言う思想である。このような感覚の人にネット上で知り合った人がアプローチしたところで、相手(の本体)は戸惑うだけだろう。
ネット内で会っているのは基本的にハンドルネーム(の人格)同士である。まだ会ってない本名(の人格)同士の関係をいきなり要求するのは非常にばかげているのだ。ちなみに、自己紹介文書を交換した程度では本名同士が会ったうちに含めることはまだできないだろう。
まず最初に、相手を知ることが必要だ。自分自身の勝手な思いこみはいけない。綺麗なハンドルネームだからといって本体まで綺麗だとは限らない。年齢だって本当か否か分からないし、性別だってそうだ。
どうしても仲良くなりたいのなら、「ネットはあくまで一般社会におけるメディアの一つに過ぎなく、ハンドルは必ずしも別人格を表すものではない」と理解してもらうことだ。もちろん、押しつけてはいけないし、相手の思想を否定すべきでもない。自分自身も正直にしているべきだろう。異性を演じること(ハンドルジェンダーあるいはネットおかま等)はネット上で仲良くなるには有効な手段だが、正体がバレたときの反応はそれなりに厳しいのでやめたほうが賢明だろう。
オフ会やメール交換などを通じて仲良くなっていくことだ。あせってはいけない。その過程で、同性の(又はターゲット以外の異性)仲間との交流を露骨に手抜く又は忌避するのもいけない。これは疎外感ややっかみの原因となり、無用のトラブルを招く可能性を高めるものだ。トラブルはターゲットの異性との交流にも悪影響を及ぼし得る。ゆえに、ひいきは(あるいはそれと誤解されるような言動は)露骨にやらない方がいいだろう。
そして非常に重要なことだが…ハンドルの自分も本名の自分もともに魅力的な人物に磨いておくことだ!。ハンドルの自分を魅力的にしなければオフ会やメール交換も機会は無いだろうし、本名の自分を魅力的にしなければそれ以上の進展は無いのだ。
具体的な「男の子教育講座」は専門書を読み給え!。
ネットでは、出会いは易しいが、仲良くなるのは難しい。肝に銘じておくのだな。