「ネット上の交流用コンテンツにおいてその場のルールが明示されていることはトラブルを予防する上で効果的である
」と以前に述べたことがある。しかし、それでもなおルール違反を完全に防止することはできない。例えば、そのルール自体を理解できない子供たちによるルール違反などだ。
子供がルール違反したときに、交流コンテンツの運営者が採る対応には大別して「ネット上では実年齢は関係ないという思想に基づいて子供あつかいしない方針(制裁又は放任)」と「一般社会の規範に準じて子供を子供扱いする方針(放任又は教育)」とがある。それぞれ長所短所があるので運営者には熟考が求められることだろう。
ちなみに、後者の「教育」は交流コンテンツの発展拡大の観点からも有益な手段である。教育の成功は良き参加者を増やすことにつながるからだ。しかし、運営者が気を付けるべきことの一つは、「ネット上では実年齢は関係ない」と考えている子供に対して運営者が大人の立場から「教育」しようとすると別のトラブルを発生させ得るということである(場合によっては運営者によるプライバシー侵害が発生することもあるだろう)。そのような子供に対しては、大人同様に扱って容赦なく「放任」又は「制裁」を選択することも必要だ。
追伸。「ネットおかま」ならぬ「ネットこども」の存在可能性について検討してみるのも一興(笑)