私が『ルーミック愛好者論』を最初に著してからほぼ10年になる。当時は、参考とすべきものもほとんど無い中で、さまざまな人とさまざまな議論を重ねたものだ。特に毛利さんとは数百時間にも及ぶ討論を重ね、完成度を互いに高めていったものだ。
ところで、『ルーミック愛好者論』のまえがきに書いてある「その執筆の目的はルーミック愛好者に関する諸事象を説明する理論体系を構成することであり、その公開の目的はルーミック愛好者の発展すべき方向を導き得る書となることである」という理念は、今でも基本的に変わっていない。同テーマの文書が他に少ないこともあり、拙論は各ファン集団の指導的立場にいる人たちに受け入れられてきた。しかし、既に十年の月日が経過し、その内容はいささか古いものとなっている。現代にあわせたファン論が新たに構築されるべきだろう。
先日、ルーミック系のWWW上で有名な kotachanさんから、ファン論に相当するものを書いているということを告げられた。同様に、22.k.t.eusebioさんは二次創作に関するものを書いているそうだ。具体的にはWWW活動に限定されるものになるだろうが、その意義は大きい。
新しいオピニオンリーダーたちの前途に乾杯。