CompaqとAltaVistaの研究者らが実施したWebの構造を解明するための研究(International World Wide Web Conference)によると、全てのWebページのうち30%が「コアページ(中核的なページ)」、24%が「起点ページ(コアページへのリンクを提供)」、24%が「到達点ページ(コアページからの一方通行)」、22%が「孤島ページ(中核部分との行き来の手段が全くないページ)」であるという。ボータイの結び目に当たる「コアページ」は相互接続がよく進んでいるため、リンクをたどることで事実上どんなページにもたどりつくことができるとされている。
同研究では「Webの相互接続性は社会組織的なネットワークに見られるのと同種の分布状態を呈している」と結論付けている。要するに、トップに位置するごく少数に人気が殺到し、名も知られてない多数の底辺部分が存在する、ということだ。
言ってしまえば、全ての出来事の80%は全体の20%の部分に集中するという法則が、WWWページにも当てはまるということを言っているに過ぎない。
この数字は現在のルーミック系WWWサイトやそのファンたちにも経験的に当てはまっているように思う。WWWアクセスできるルーミックファンがたくさん存在しているにもかかわらず、アクティヴとされる常連はその一部に過ぎない。そして実際に、その常連たちは互いに密なネットワークを保っている。
時間があれば、もう少し検討してみよう。
リンクページの趣旨には大きく分けて3種類あると前々から考えていた。上記の分類分けと合せて考えると興味深い。
ちなみに、卓上打算機のリンクページは3番目に分類される(1番目だという噂も…)。