女心と秋の空 20000920

天気の予測というものは統計学の応用にすぎません。「このサイコロの次の目は1である」ではなく「このサイコロの次の目が1である確率は1/6である」ということです。ただし、天気予報番組ではもっとも可能性が高い値をもって「明日は晴れるでしょう」と発表しているのが常ですが…。

さて、私は心理学というものは気象学に似ていると考えています。ただ、大阪と東京の現在の天候だけから名古屋の明日の天候を予測しなければならない程に、前提条件(データ)を集めることが困難ではありますが…。

通常の社会生活で有用なのは心理学のごく一部に過ぎないように思います。ある人の生い立ちや経歴なども知らずに高等な心理学理論を適用したところでその精度はせいぜい「夕焼けの翌日は雨」ぐらいでしょう。

ま、他人の心を完全に分かることはできないけれど、おおよそが分かれば実用上は十分だと考えてます。その為には、専門的な心理学ではなくいわゆる常識というものをしっかりと学ぶことが有用だと考えてます。

私の著した『ルーミック愛好者論』もせいぜいその程度のものです。内容を鵜呑みにせず、その目的に合わせて使用して下さい。