その役割と活動。
この文書では、Kotachan主宰の『うる星ML』、『らんまML』、及び『犬夜叉ML』の管理委員会について述べられている。
2000年になり、メンバの増加、運営システムの不備、管理人の個人的事情などの要因により、Kotachanが1人でMLを管理するのが困難になってきた。
そこで、2000年10月05日のKotachanの発案によって、ML管理委員会が発足した。その趣旨は「これまで個人レベルで行ってきた注意などにより統一性を持たせる
」、「ある事項に対する共通認識を作れれば
」、「よりMLの管理がされやすくなる
」というものである(発案メールより引用)。初期メンバは、kotachanさん、サクラサキオさん、佐藤マンさん、三浦%店長さん、新井さとしである。
同月7日、委員会は[ml-admin]MLを立ち上げて連絡体制を整えた。同月8日、『犬夜叉ML』で委員募集が告知され、委員会には更に何人かが加わった。
ところで、主宰のKotachanの持つML管理権限のうちどれだけが他人に移管できるものかを考えると、実はそれほど多くない。ML管理委員の役割はやはり、アドミニストレータ的というよりもむしろオブザーバ的なものとなる。もちろん、この役割は、問題が起きたときの対応を決めるときやシステムを見なおすときなどに有用なものであり、発足趣旨に則るものである。委員各位は、Kotachanから問われたとき、速やかに各自の考えを述べることが重要だ。
それ以上の役割は、管理委員会に具体的な管理権限や議決権が設定された後の話になる。
ML管理委員(監視委員?)の当面の活動として、「Common Sence is needed」に記された「現在のML運営思想」を評価し、その運営思想に基づいてMLの抱えている問題点を指摘&列挙し、それらの問題の重要度や優先順序を判定し、問題の発生や影響のメカニズムを解析して有効な対応策や具体的なガイドラインを見出すことがあげられる。
Common Sence is needed
まずは、Common Sence is neededの「MLの運営方針についての基本論」を私なりに要約し、その評価をしてみよう。
MLは「ファンの交流の場
」を目的として設立された。
やがてMLには「ファンの活動の拠り所の実現
」という役割が期待されるようになった。その為に、現在のMLは closed なサークルとして強い管理のもとに運営されている(これは社会が有効に機能する為には強い管理が必要だという思想に基づくものである)。
将来的に「拠り所
」の実現が困難になるようならば、メディアとサークルの分化を目指す。具体的には、現在のMLは弱い管理によるメディア的運営に転化させ、それとは別に「ファンをまとめて活動
」する為に強い管理の新たなサークル的運営組織を作る、というものだ。
さて、ML管理委員会としては「拠り所の実現」や「ファンをまとめて活動」が実現可能か否かなどの判断をしなければならない。
私個人としては「拠り所の実現は将来的にずっと可能かも知れないが、役割の分化は早めに行うべきだ」と考える。これは、「MLという会員制サークル」の内部に「常連グループという非会員制サークル」が発生し、ML管理の多くが事実上後者に対して行われることによる。私が昔から、作品MLと交流MLとに分けるべきだと主張しているのもこのことに大いに関係ある。
管理委員各位の意見も拝聴したい。
どのような問題をMLが抱えているかは、既におおよそが明らかになっている。以下に要素をリストアップしてみた。なお、このリストには[ml-admin]で指摘されたものも含まれている。
これらの要素にどのような問題があるのか、委員諸兄にとっては既に明白なことだろう。
ある程度に話が進んだら、優先して解決すべき問題点を決める。議論は、スレッド式の掲示板を用いて行うのが良いだろう。もちろん、緊急的な問題は[ml-admin]で話すことにしても良い。
たまに、[ml-admin]のオフ会で話し合うのも良い案だ。
思いつくことを並べてみた。
管理委員会に若手を入れ、人材育成を図るべきだ。もし将来有望な人材がいるならば、ML管理委員募集を名目にしてでも引き込むといいだろう。ファンをまとめて何かやりたいならばなおさら、そのような人材は貴重である。
それにしても、管理委員会の初期メンバは大人ばかりだな(笑)
蛇足ながら、将来的にはML企画(オフ会など)に駆り出されることもあるかも知れなひ(笑)。
ML管理委員会をまるごと、るみくる(ファン活動支援機関のようなもの?)に吸収させるのは面白いアイデアだ。アマチュアとしては世界最大級のルーミックファン集団とも言えるML(又はそれが分化したもの)を、より有効に活用することができるだろう。
kotachanはこの[ml-admin]にも、自分の要求や構想を投稿すべきだろう。現在(20001017)のところ一通の投稿も見られない。確かに「ML管理委員会がまだ設立準備中であること」も「kotachanがとても忙しいこと」もみんな分かっているだろうけど、あまり音沙汰無しだとやる気を疑われてしまうことだろう(苦笑)。せめて、何をして欲しいのかを表明すべきだな。
実際のところ、管理委員には、ML運営思想に従ってルール違反に対し注意又は教育するぐらいしかやることがなさそうだ(なんだ、今までと同じではないか?)。そうだな、「管理委員を名乗って注意していいの?」とか「個人宛てメールで注意していいの?」などなどは考えといたほうがいいだろう。
他に出来そうなことといえば、MLのトピックスや投稿された情報をまとめることぐらいだろうか。
道路は子供達に遊び場として占領された。
2000年10月16日、メールマガジン『るみまが』構想が公開された。そこでは、「サイレントマジョリティにとって有益な情報が、過大な投稿数によって埋もれてしまっている」ことが指摘され、その解決策として「純粋な情報発信機能を持つメールマガジン導入」が提唱されている。
この文書では、メールマガジン「るみまが」構想の評価、メルマガとMLとの役割分担、及び、今後のML管理体制について述べられている。
『らんまML』私信問題(1999春)の頃から、私は「作品(情報)」と「交流」との分化を強く主張していた(新井語録19990522参照)。語録の中で「道路で遊ぶ子供たち」の例え話をしたのを覚えているだろうか?。
当時の私の考え方に近いものは「情報(作品感想なども含む)と交流(許容範囲内の脱線)との共存を図る(3番)」及び「もう一つ別の交流用MLを作る(6番)」であった。この例え話にあてはめると「メルマガ構想」は1番の考え方に近い。
現在のMLの方を「交流」に割り当てたのは勇気のある決断だと思う(というか、既にこれしか方法が無いほどに手遅れ!)。
「メルマガは作品に関連する情報。MLは作品を通じた交流」という分化によって、現在のMLはさらに敷居の低いものとなるだろう。
しかしながら、「作品(情報)」の方をMLではなくメルマガにしたことは、作品について話したい人の退避場所不足という問題を残す(それでも、現状よりは遥かにマシだ。そういう人は今まで通りの場所で話せばいい)。
役割分担を明確にするためにも、「るみまが編集」と「ML管理」とは互いに連絡が取れる関係にあるべきだ。私は、そのために「ML管理委員会の正式な設立を(るみまが編集委員会と同列に)るみくる内にて行う」のが良策だと考える。
めるまがスタートと同時に、多くのML脱退者(めるまがへの移住者)が予想される。移行措置に必要ならば、MLの一時的停止も有効だろう。ついでにビッグローブからるみくるサーバへ3MLも引越ししたらいい(個人的には、こっちが主目的だが…)。るみくるサーバへの引越しは、kotachanの個人負担であるMLソフト使用料3000[円/月]を軽くする副次効果も期待できる。
MLのオフ会らしいオフ会とは?
MLを会員制サークルとし、その中に常連グループという非会員制サークルがあると考えよう(これは必ずしも一つであるとは限らない)。その非会員性サークルのオフ会を開催するにあたってMLを用いて宣伝する、という考え方をすると問題は意外に簡単かも知れない。
ま、いいや。ともあれ「MLのオフ会」らしいオフ会を考えてみようか。
よーするに、MLメンバの構成を分析し、それぞれの欲求をリサーチすれば、何をやったらいいかは見えてくるだろう。そこで、MLメンバーを、DOM(ダウンロードオンリーメンバ)、ROM(リードオンリー)、ノーマル(一般)、アクティブ(常連グループ)、及びアドミニ(管理グループ)に分けて考えてみた。
DOMは既にMLに興味を持っていない。ただ、作品自体には急臣を失っていないんで解除しないだけだ。彼らは人数的には少なくないが、その参加率は低いだろう。もし、彼らをオフ会の対象にするならば、メンバーの交流よりもむしろ作品自体に関連する企画が良い。配信されたメールをいかに呼んでもらうか?も考えなければならない。
ROMはもっとも一般的なMLメンバーだ。彼らはMLを交流というよりもむしろ情報の為に利用していると思われる。彼らは、アクティブメンバーらのML私物的な投稿は流し読むだけで、作品に関する投稿を拾い読みしていると思われる。彼らはMLのメンバーとオフラインで会えることにそれほど興味は持っていないだろう。DOM同様に、作品自体に関する企画には興味を持つだろう。
ノーマルは、投稿を読んで自分が発言したいときに発言する。彼らには、作品自体に関する企画だけでなく、オフラインでアクティブメンバーや運営スタッフらを見てみたいという意識があるだろう。人数的には少なくない。
アクティブは、それこそ毎日のようにがしがし投稿しMLライフを満喫しているグループだ。互いに親しく感じており、アクティブ同士でオフラインで会って話してみたいと考えている(オフ会に限らず個人同士で会うことも有る)。アクティブ以外の人と会いたいという欲求は意外に少ない。もし経済的な事情が許せば、確実にオフ会に参加してくる。
アドミニは、胸に手を当てて何をしたいのか考えてくれ(笑) > アドミニ各位。
そのコンベンションが「オフ」会らしいオフ会であるならば、「オンラインでのやりとりをオフラインでやりとりすること」を重視しなければならない。すると、想定される参加者としては、アクティブとノーマルだろう。DOMやROMはそのコンベンションがオフ会であることにそれほど意味を見出すまい(彼らには、オフ会らしくないコンベンションの方が面白いだろう)。
ということで、参加者の構造としては、アクティブが相互に話し込み、ノーマル(及びROM)がそれを見学するとなる。
と言うことはだ。オフ会の運営者は、アクティブらの出会いの機会を提供し、同時にノーマルらが退屈しないような企画を用意しなければならない。
例えば『らんまML』のカルタオフはこの条件を満たしている。小人数のグループ分けで相互紹介させ、適切な歓談時間を提供し、カルタそのものがノーマルの人の参加意欲に応えることができる。
目的は「MLメンバのオフライン交流」。目標は「楽しいときを過ごしてもらうこと」だ。アクティブメンバの為に、適時に入れ替わる小規模グループの生成、そこで知り合った者が歓談する時間、その他の参加者の為に、グループ編成時の楽しい企画、休み時間を消費する企画(展示など)を用意しなければいけない。
まず、楽しいグループ分け企画として使えそうなものは、クイズ大会(知力、体力、時の運?)、討論会(参加者が若すぎるので難しいか?、テーマを作品関連の気楽なものにしたら可能)、キャラクター応援合戦(例えば、かごめ派と桔梗派が互いにキャラの魅力を語り合い、審査員が判定)、ゲームトーナメント(『犬夜叉』に関連づけよう)、などなど。もちろん、ネームプレートや自己紹介があるといい。
休み時間の退屈をしのがせるために、コスプレはOK(屋内会場の場合)、グッズの展示(後に賞品になるものも展示)、イラスト展示会(カラープリンターが大活躍)、研究成果の展示(犬夜叉の謎とか)、犬ML歴史を展示(こんな話題もありました… < パンフに載せるも宜し)、などなど。
もしあれば『犬夜叉』BGMを流すこと。おみやげもあるといいな。パンフもわすれずに。
将来への布石として、オフ会の予定と報告を、小学館やサンライズや声優さんたちに送付する。『犬夜叉ML』は怪しくないことをアピールしておこう。そして日本最大の『犬夜叉』ファングループであることもアピールすべし。
最初だから、ML内からスタッフを集めてもいいだろう(もちろん彼らには後々も大いに働いてもらうことになる)。オフ会の運営を名目に互いの親睦を深めたりするのも良い(運営委員会の会合自体がオフ会にもなる)。
正直言うと、MLの外部団体(るみくるなど)がコンベンションを開催し、それをMLが協賛(告知や宣伝やスタッフ募集や感想集め)する形式の方が楽なんだがなぁ。
なお、ROMたちを対象にしたコンベンション企画なら、他にいくらでもアイデアがあります。別途、相談するように(笑)。