コスプレ活動に関するファン論の執筆が滞っている。その最大の理由は、活動に対する二つのアプローチのいずれを優先すべきかについて、いまだに考えあぐねていることにある。
書きたいことは決まっているのに、論文の構成の段階でつまづいているのだ(苦笑)。
具体的には、コスプレを模倣的な愉しみが具現化された場合の一種として捉える(愛好からのアプローチ)か、服飾活動の一種として捉える(活動からのアプローチ)か、いずれを優先させるべきかである。ファン活動の解析という点では前者が優れているし、体系的な活動分類とトラブルの解析という点では後者が優れている。
似た話としては、同人誌活動を愛好表現の一手段として捉えるアプローチと、同人誌活動の場にいる人たちの目的を解析するアプローチとの関係がある。同様に、WWW活動を愛好活動の一手段として捉えるアプローチと、WWW活動の場にいる人たちの目的を解析するアプローチとの関係もある。