民俗学的なテイスト 20020406

『犬夜叉』の世界設定は、戦国時代の日本をモデルにした和風ファンタジーである。作品中では妖怪や巫女といった民俗学的なものも数多く描写されている。

しかし、私は『犬夜叉』に民俗学的なテイストをほとんど感じていない。むしろ『うる星』からの方がより多くのテイストを感じている。これはどういうわけだろうか?

私にとって民俗学のイメージにはドロドロとした要素が少なからず含まれている。必要不可欠だといってもいい。しかるに『犬夜叉』にはドロドロとした要素の描写が極端に少ないのだ。ゆえに、『犬夜叉』という作品を、あたかも中世日本を舞台にしただけの現代劇かのように感じてしまうのだろう。

類題。TRPGにおける本格派ファンタジーとライトファンタジー。

Satoshi ARAI ( arai@luminet.jp )