ネットワークは一般社会における通信メディアの一つに過ぎない。だから、それが電話のように社会的に誰にでも当たり前に使われるようになるにつれ、オンラインとオフラインとを区別する意味は薄れてゆくだろうと思っている。そんなわけで、不必要なまでに交流をオンラインに限定することはないと思っている。ただ、この持論には「交流のあり方を自分でちゃんと判断できること」という前提条件が付いている。
この前提条件が満たせないケースが増えている。具体的に言うと、未熟な若年層のネットワーク参加が増加しており、彼らの中には最低限必要なオンライン限定を満たすことなくオフラインを求めてしまう者がいる。
そしてそれに伴うトラブルが続発している。
例えば、なりきりチャットの恋愛。その感情が、キャラクター(キャラ名)に対してなのか、プレイヤー(ハンドル名)に対してなのか、本体(本名)に対してなのかを、ちゃんと分けて考えることのできない人もいる。
このケースのトラブルは今後も増えるだろう。